ついに開き始めたテレビ広告予算という水門。YouTubeに400億ドルの価値

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Photo: Getty Images

■YouTubeの価値は400億ドル

JefferiesはYouTubeの価値を400億ドル(約4兆円)と試算しました。

これは既にIPOしているTwitter(約300億ドル)を単独で上回ります。
Facebookは2000億ドルです。

またこの400億ドルは親会社であるGoogleの価値である4000億ドルの10%にも達します。

2006年に16.5億ドルで買収した時には賛否両論が巻き起こったものですが、
明らかに安い買い物であったと認めざるを得ないですね。

Jefferiesが試算しているレポートから数字のみをかいつまんでみると。。。

米国オンラインビデオ広告市場は年平均(CAGR)33%成長で2017年には173億ドル
10億人以上の月間リーチ
2014年に59億ドルの売上(粗利は28億ドル)→2016年89億ドルの売上(Y/Y 20%)
トラフィックの獲得コスト(コンテンツオーナーへの支払いなど)は売上の53%未満
2014年黒字転換
※いずれもJefferiesの推定

ついにYouTube黒字転換ですね。

■YouTubeの強さ

JefferiesによるとYouTubeの強さをこのように定義しています。

“With the mostviewershipby a wide margin (1B+ people each month),
thebest ad-tech stack,
improvingcontent,
ubiquityof service (including new extensions onto the living room TV),
andtheskippableTrueView ad format,
YouTube makes Google a top pick,”

10億人の月間リーチ
アドテクノロジー開発能力
コンテンツの改善力
PC、スマホなどあらゆる所にあるサービス、そしてリビングルームのTVを含む新しい拡張性
そして、スキップ可能なTrueViewの広告フォーマット

■TrueViewは動画広告フォーマットを破壊する?

そしてこうも付け加えています。

YouTube’s TrueView is a killer video ad product.

YouTubeのTrueViewは恐ろしい動画広告フォーマットです。
市場に動画広告を広めたのは疑いもなくこのスキップできる動画広告フォーマットです。

たしかに広告主からは「本当に視聴された分しか課金しない」という広告フォーマットは賞賛されたものの、メディアやコンテンツのオーナーにとっては厳しいものでした。

しかし、最近では視聴完了型課金のみからトップ5%のコンテンツをあらかじめとりおき、
優良な在庫として限定的なパートナーシップ(Publis,MAGNA)で一部の広告主に販売を開始しました。(Google preferred program)
これは600億ドルと言われるテレビ広告を狙ったものである事は明らかです。

“What do we have to do to get ad dollars from TV?”

「TVから広告予算をもぎとるために我々は何をすべきか?」

ほとんどのオンライン動画広告プレイヤーの役員会ではこの事が議論されている事でしょう。もちろん簡単な事ではありません。
(弊社でももちろん徹底的にされ尽くした議論です。)

オンライン動画は、正確なターゲティングもインタラクティブな双方向性も、そして、元々テレビが持っていた、音や動きや画面の大きささえも兼ね備えたものです。

ただし、リーチとフリークエンシーが決定的に足りなかった。
だから、広告主も広告代理店も本気でテレビの予算をシフトしなかった。

YouTubeはそれを変えるかもしれません。
彼らはまさにリーチとフリークエンシーを備えようとしています。

見た人にしか課金しないTrueViewという画期的なフォーマットによって、
さらに、高いクオリティのプレミアムなコンテンツのみにリーチする。

徐々に水門が開き始め、水が流れ始めているのしょう。

YouTubeの400億ドルに達しようとする価値にはそれだけの意味が含まれているのではないでしょうか。

出典
https://javatar.bluematrix.com/pdf/scL2UZRm
http://www.thevideoink.com/news/youtube-worth-40b/#.VA2geWR_scs
http://www.adweek.com/news/technology/youtube-may-be-worth-40-billion-more-twitter-159861
http://www.adweek.com/news/technology/youtube-now-much-safer-brands-153886

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八田浩

代表CSP合同会社
2001年明治大学経営学部卒業。 証券会社勤務の後、2004年株式会社オプト入社。 2006年名古屋営業所立ち上げ、2008年電通との資本業務提携においては協業責任者として同社へ出向。 2010年オプトに帰任し、従来の広告代理事業に加え、アドテク事業、動画事業、オムニチャネル事業のメディア/商品開発を担当。2011年7月株式会社オプト執行役員に就任。2015年4月~2016年3月まで同社取締役に就任。2015年12月より当社代表取締役社長に就任。