クッキーの限界?新たな「広告ID」がもたらすユーザーと広告主へのメリットとは

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スマートフォンやタブレットが急速に浸透し、複数のデバイス所有・アプリ利用が増えている現在、サードバーティクッキーだけではユーザーの動きをトラッキングし、ニーズを把握し、的確な広告を配信することがますます難しくなってきています。

そんなクッキーの補完/代替手段としてGoogle・Facebook・Apple・Yahoo! JAPANといった大手ネット企業が「広告ID」の開発を始めていますが、今回は「サードバーティクッキーが直面している問題」と「新たな広告IDによって把握出来るセグメント」について簡単にご紹介いたします。

Cookie

サードバーティクッキーが直面している問題

  • ユーザーに消去される可能性がある
  • セキュリティソフトによって平均7日周期で消去されている
  • 多くのブラウザやデバイスによってブロックされている

また、ユーザーは多くのデバイスを使ってインターネットにアクセスしています。その結果、クッキーはデバイス(のブラウザ)毎に生成・保存されるものの、それぞれのクッキーとユーザーを結びつけることが困難となっています。

新たな広告IDによって把握出来るセグメント

これらの問題を解決するべく、デバイスやアプリをまたがってもユーザーの行動をトラッキングできる「新たな広告ID」の開発が進んでいます。より正確にユーザーの動きをトラッキングすることで、下記のようなセグメントによる広告配信が可能になります。

希少性によるセグメント

インターネット上には大きく分けて「ヘビーユーザー」と「カジュアルユーザー」がいます。「カジュアルユーザー」はネット上になかなか姿を見せてくれず、リーチするのが難しいため、これら二つのセグメントをあらかじめ区別しておき「カジュアルユーザー」にアプローチ出来るインプレッションには、より高く入札するという戦略を取ることができます。

購買フェイズによるセグメント

Raj De Datta氏(ビッグデータ解析のクラウドマーケティングプラットフォームを提供するBloomreachのCEO)によるユーザー定義:

  1. ウインドウ・ショッパー(目的も特別な商品を購入する気もなくブラウジングしている段階のユーザー)
  2. ハンター(明確に購入する商品を意識し検索している段階のユーザー)
  3. ガーデナー(時間をかけてブランドにエンゲージしていくロイヤリスト)
  4. ギャザラー(良い取引や情報に飛びつくユーザー)

これらのユーザータイプに合わせて広告を配信することができます(例:ガーデナーに対しては新商品や新サービスのプロモーションに力を入れる)。

デバイス毎の行動によるセグメント

スマホやタブレットでは閲覧のみ、購入はパソコンで行うユーザーに対して、それぞれのステージに合わせた広告を配信することができます。

「新たな広告ID」によって、現在の「リーチ」や「フリークエンシー」といった指標からさらに踏み込んでユーザーを理解し、最適化された広告キャンペーンを提供できるようになることで、ユーザーはより自分に役に立つ広告が表示される、広告主はより費用対効果の高い広告を配信出来るようになる、というメリットが得られるでしょう。

参考:
Move Over, Cookie. Here Comes The Ad ID

Here Are The Four Kinds Of Online Shoppers, And How To Attract Them To Your Store – Business Insider

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