要チェック!モバイル検索広告費を増やしながらアプリに検索シェアを奪われ始めたGoogleのこれから

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Googleモバイル検索広告費とシェア

eMarketerが「モバイル広告費は検索アプリへ(US Mobile Ad Dollars Shift to Search Apps)」というレポートを発表しました。一見すると「ニッチなモバイルアプリがGoogleの検索シェアを奪い始めている」ということを主に伝えているようですが、調査内の数字を計算してみるとGoogleは順調にモバイル検索広告費を伸ばしている(そしてその傾向が続くと予測されている)こともわかります(上グラフはeMarketerの調査から筆者作成)。

拡大を続けるモバイル検索広告市場と台頭するモバイルアプリ

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画像:US Mobile Ad Dollars Shift to Search Apps – eMarketer

上のグラフからも分かる通り、アメリカのモバイル検索広告市場がどんどん伸びている(そして今後も伸び続けると予測されている)のに対して、Googleのモバイル広告売上シェアは2012年(82.8%)、2013年(68.5%)、2014年(65.7%)と年々減少しています。

注目すべきは「Yelp(レストランやローカルのお店のクチコミ情報が見られるアプリ)」と「Other」の伸び率でしょう(「Other」の中には旅情報を探す「KAYAK」や、求職アプリの「Indeed」、「Amazon」のようなeコマースアプリ、音楽検索アプリ「Shazam」などが含まれています)。

アプリ内での検索および広告出稿が2012年から2013年にかけて一気に増加し、これからますます伸びていくと予想されていることがわかります。

モバイル利用時間の86%はアプリ内滞在

以前書いた『モバイルこれだけは押さえたい!「アプリからアプリ」と「ウェブからアプリ」広告の違いと最適化のポイント』でも触れましたが、2014年1-3月に行われた調査の結果、アメリカの一般消費者がモバイルデバイスを利用している時間のうち、ブラウザを使用して検索・サイト閲覧にかける時間は1日あたり22分(14%)である一方、アプリを使っている時間は139分(モバイルデバイス接触時間の86%)ということがわかっています(下図は時間を使っているアプリの内訳)。

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画像:Apps Solidify Leadership Six Years into the Mobile Revolution | Flurry

モバイル検索シェア減少を受けながら次の施策を打つGoogle

モバイルではブラウザを使って検索する時間が少なく、それぞれのテーマに特化したニッチアプリがGoogleの検索シェアを奪っています。ユーザー側からすれば自分が検索したいテーマに応じて正確な検索結果を得られるアプリがあれば、それを利用する人が増えるのは自然な流れでしょう(たとえばレシピを探す時に「クックパッド」を使うシーンを想像して頂ければわかりやすいと思います)。

Googleが「モバイルの検索シェアを失っている」のは事実ですが、同時にモバイルマーケット自体が活性化してきていて、結果Googleのモバイル検索広告費は順調に伸びています。シェア減少だけを見てGoogleの広告売上も落ちていると早合点してしまわないよう注意したい所です。

また、GoogleはAndroid用アプリにディープリンクの実装を始めるなど、モバイル検索シェア減少への対策もすでに始めています。とにかくモバイルファーストがこれからどんどん加速するのは間違いなさそうですね。

 

参考:
US Mobile Ad Dollars Shift to Search Apps – eMarketer

Apps Solidify Leadership Six Years into the Mobile Revolution | Flurry
Google Searches for an App Role – WSJ

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