検索だけでは不十分?伸びるディスプレイ広告市場にMarinは活路を見出せるか

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マリンソフトウェアによるPerfect Audience買収

仏広告代理店ピュブリシス傘下のZenithOptimediaによると、アドテクの発達により2015年までにディスプレイ広告の取扱高は検索広告を抜くだろうと予測されています。そんな中、オンライン広告管理プラットフォームを提供するマリンソフトウェア株式会社が、ディスプレイおよびソーシャルチャネルにおけるリターゲティングサービスを提供するPerfect Audienceを2,280万ドルで買収したことを発表しました。

今回の買収で、マリンソフトウェアは既存のオーディエンスターゲティング用ツールとクロスチャネルへの対応を強化し、検索で得られるリアルタイムの購入意思データをユーザーの行動データなどと組み合わせることによりFacebook、Twitter、モバイル、その他のディスプレイ広告枠を通じてオーディエンスの調達とリターゲティングを促進することが出来るようになります。

残り95%のトラフィックをリターゲティングして収益増加へ

マリンソフトウェアの創設者で執行役会長のChris Lienは「マーケターは巨額の予算を費やして見込み客を自社ウェブサイトへと呼び込む施策を行っていますが、通常このトラフィックが実際に顧客となるのは5%にも満たない数です。Perfect Audienceのリターゲティング機能を手に入れることで、Marinプラットフォームを利用する広告主はコンバージョンに至っていない残り95%のトラフィックに対するターゲティングを実施することができるようになり、オンライン広告プログラムの展開による収益の増加を見込めます。」と述べています。

今までのビジネスモデルから抜け出すことが出来るか?

検索広告の管理と最適化機能が主なMarinは、今年1月にBlueKaiとの提携、5月にCEO交代とGoogle RLSAサポート、そして今回Perfect Audienceの買収を発表しました。同社の四半期毎の売上は順調に伸びていますが、営業利益では大きくマイナスが続いています(2014年度第1四半期の売上が22.8百万ドルに対して営業利益はマイナス8.0百万ドル)。

今回の買収を通じてPerfect Audienceのリターゲティング技術がMarinの機能を拡充させる意義は大きいと思います。と同時に、Perfect Audienceの既存クライアント(American Apparelやbebe、Eventbriteなど)を得たことと併せて、今後さらなる伸びが期待されるディスプレイ市場で存在感を出すことで、昨年3月のIPOから下がり続けている自社の企業価値が高まることを期待しているようにも感じます。

いずれにせよ今のままでは手元にある96.1百万ドルのキャッシュは減ってしまう一方なので、ここからマリンソフトウェアがどういう展開を進めていくのか、今後の動きにも注目したいと思います。

 

参考:
Marin Software Buys Social Retargeting Co. Perfect Audience For $23M | TechCrunch

Marin Software Acquires Perfect Audience For $23M
Marin Software Acquires Retargeting Company Perfect Audience | Marin Software
MRIN Income Statement | Marin Software Incorporated Com Stock – Yahoo! Finance

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