テレビは終わらない?加速するデジタルとTVの融合で高まり続ける動画広告の重要性

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アドレサブルTVの広がりとともに動画広告がその勢いを加速させています。2021年までに、北米に住む人たちは1人あたり13個のインターネットにつながるデバイスを、西ヨーロッパに住む人たちは9個のデバイスを持つとも言われており(Cisco VNI予測)、”新たなTV”と動画広告の重要性は今後さらに高まりそうです。

すでに多くの人がスマートフォン、タブレット、自宅用および仕事用のパソコン、スマートTVを利用して動画コンテンツを楽しんでおり、2018年には初めて「オンラインでの動画視聴時間」が「テレビの視聴時間」を超えるに至っています。しかし、CBS Newsのレポートは、今年2月のスーパーボウルをテレビで見た人が1億人であるのに対して、ストリーミングによる視聴者は200万人に過ぎなかったと伝えており、「テレビが終わった」わけではなく、その使われ方が変化していると言えるでしょう。

また、Parks Associatesの6月に発表されたリサーチによると、米国の半数の世帯がネットに接続されたテレビで動画コンテンツを視聴していることがわかっており、従来のテレビ広告とデジタル広告の境界線が曖昧になってきているとも言えそうです。

そんな中、この半年間で、動画広告を取り巻くプレーヤーたちは様々な動きを見せています。Rokuは、特定の顧客層をターゲットしたい広告主に対してパブリッシャーが広告を販売できるAudience Marketplace(オーディエンスマーケットプレイス)を発表。AT&Tは当ブログでもご紹介した通り、タイムワーナーに続きAppNexusを買収。AdobeはLiveRampのIdentityLink(アイデンティティリンク)とのインテグレーションを行いオムニチャネルでユーザーの特定が可能となっただけでなく、これから広告主はAdobe Advertising Cloudに加えて、アドレサブルTVを通じてファーストおよびサードパーティーオーディエンスをターゲティングすることができるようになります。コネクテッドIDを考えると、LiveRampのポジショニングは絶妙です。

さらに、Twitterは昨年から数百のプレミアムパブリッシャーと契約を行い、ブランドセーフでビューアビリティの担保された広告枠の販売を行っています。また、FacebookはInstagramのIGTVに続き、YouTubeに対抗するプラットフォームとして「Facebook Watch」を発表するなど、テレビが”デジタル化”しているだけでなく、ソーシャルメディアもまたテレビに近づいているような状況になっています。

雑誌や新聞とは違って、今後もテレビは死なずにアドレサブルなデバイスとしてデジタルと融合していくでしょう。ただし、その時のコンテンツやプラットフォームにおけるメインプレイヤーは「ケーススタディを待つ人ではない」ことは確実です。

参考:
Video advertising’s bright future and what you should be doing now – Marketing Land

50% of U.S. broadband households watch long-form online video content on an internet-connected TV set
Roku Introduces Audience Marketplace for OTT Ad Sellers and Buyers | Roku Online Newsroom
LiveRamp’s IdentityLink for TV is now offering addressable TV targeting through its first reseller – Adobe – MarTech Today
Introducing Watch, a New Platform For Shows On Facebook | Facebook Newsroom

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