ホリデーシーズンを迎え加速する小売業のデジタル広告投資と広告プラットフォームとしてのAmazonの台頭

Pocket
Share on LinkedIn
LINEで送る

あまり注目されていませんが、小売業のデジタル広告投資が加速しています。米Nanigansがデジタル広告エグゼクティブ100人を対象に行った最新のレポートによると、米国の小売業ではブラックフライデーおよびサイバーマンデーに最も広告費をかける予定であり、その額は年間予算の25%にも上ることがわかりました。

画像:2018 Retail Holiday Advertising Preview

eMarketerの予測では、2018年の米国における小売業のデジタル広告費は230億ドルを超えると見られているため、小売業者たちはブラックフライデーからサイバーマンデーまでの4日間で約60億ドルを広告メディアにかけることになります。その内訳は、Googleが35%(検索21%・ディスプレイ14%)、Facebookが18%、そしてAmazonが15%となっています。フォーマット別では検索へ20%、ソーシャルへ19%、ディスプレイへ15%、そして動画広告へ14%の予算がそれぞれ見込まれおり、広告費を最も投入するタイミングとしてはブラックフライデーが63%、サイバーマンデーが20%となっています。

画像:2018 Retail Holiday Advertising Preview

小売業者の51%が2017年と同じデジタル広告予算を計画しているのに対して、48%が2018年は祝日向けの広告費を増やす予定であるとしており、ショッピングのピーク時におけるデジタル広告への信頼が伺えます。一方、小売業者の30%が祝日向けデジタル広告のROIには満足しておらず、そのうちの87%が予算を別の分野に分配することを検討しています。具体的には祝日期間外でのデジタル広告利用(65%)、アドテクおよびマーテクへの投資(49%)などが候補として挙げられています。

また、多くの小売業者たちは11月の感謝祭(Thanksgiving)までの期間がきわめて重要なことをよく理解しているようで、今回の調査対象の64%が、ハロウィーン前から広告キャンペーンを展開しています。AdRollの調査では、他のホリデーシーズンに比べて、10月の広告キャンペーンはインプレッションが7%増、CPCが12%減、CPMが20%減となっています。

これらのトレンドに加えて押さえておきたいのが、デジタル広告プラットフォームとしてのAmazonの台頭です。2018年における米国でのAmazonの広告売上は、現在46.1億ドルが見込まれています(2018年3月時点での予測は28.9億ドル)。CNBCは、Googleに使っていた検索広告予算の50-60%をAmazonにシフトさせ始めているマーケターもいると伝えています。

GoogleおよびFacebookは、それぞれホリデーシーズンのキャンペーンをサポートする広告ツールの提供を始めていますが、それだけではAmazonの勢いを止めることはできないでしょう。

参考:
2018 Retail Holiday Advertising Preview

Report: Retailers’ Ad Budgets Favor Black Friday Over Cyber Monday | Nanigans – Advertising for Incremental Revenue
Retailers’ ad spend will exceed $23B over Black Friday, Cyber Monday, survey says | Marketing Dive
Amazon leaps ahead to become No. 3 digital ad platform, eMarketer says | Marketing Dive

The following two tabs change content below.
アメリカをはじめ、海外のデジタルマーケティングに関する情報を 海外の情報源から集め、最先端のトレンドを提供しています。 皆様のビジネスに役立つ記事づくりを目指します。