AdobeによるeコマースMagentoの買収。Experience Cloudのみが提供できる顧客体験の可能性とは

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先週Adobeは、eコマースプラットフォーム「Magento(マジェント)」を16.8億ドルで買収することを発表しました。これは、筋の良いディールだと言えそうです。

Adobe magento blog画像:Adobe to Acquire Magento | Magento

パートナーモデルの成功とともに、eコマース以外の全てを手に入れてきたAdobe。eコマースに関してはDemandware(デマンドウェア)、Hybris(ハイブリス)、Magento、その他のeコマースプラットフォームとの統合をオープンに行うことを強調してきましたが、クライアントは「なぜAdobeは自社でeコマースをやらないのか」と不満を持ち続けてきました。

他のマーケティング活動とeコマースを統合したいという彼らの要望を受け、Experience Cloudへのeコマースの組み込みを決意し、今回の買収に至ったとAdobeのJohn Mellor氏は伝えています。とはいえ(Mellor氏はその影響を否定していますが)SAPのHybrisの存在と、SalesforceによるDemandwareの買収が今回のAdobeによるMagento買収に影響していることは間違いないでしょう。

2017年売上が1.5億ドルのMagentoを買収した理由は、Magentoが持つ巨大な開発者コミュニティ、そして、B2B、B2Cおよび規模を問わずに対応できる点としています。Mellor氏は「Salesforceは、買収した後にDemandwareがB2Cに特化していることに気付き、B2BのプラットフォームとしてCloudCrazeを買収したのでしょう」と自身の見解を述べた上で、Magentoが様々なニーズに応えられる点が、Adobeにとって特に大きな意味を持つと伝えています。

また、Mellor氏は、コマースを”コンバージョンファネルの最終地点”と捉えるのは古い考え方であり、顧客体験の一部に組み込めるものとしています。実際、Adobe Experience Cloudは広告機能を併せ持つ唯一のマーケティングクラウドであり、Advertising Cloudで提供されるTubeMogul(ディスプレイおよび動画)とMedia Optimizer(検索)による「広告」というタッチポイントにMagentoを統合することで、コマース機能を広告に埋め込んで提供するというユニークなバリュープロポジションを得られる可能性があります。

Adobe experience cloud画像:Adobe Experience Cloud | デジタルエクスペリエンスソリューション

今回買収されるMagentoはCommerce Cloudとして、Advertising Cloud、Analytics Cloud、Marketing Cloudに続くAdobe Experience Cloudの4本目の柱となります。なお、買収は8月末までに完了する予定です。

参考:
Adobe to Acquire Magento | Magento

Adobe Experience Cloud | デジタルエクスペリエンスソリューション
Adobe Will Buy Ecom Platform Magento For $1.68B | AdExchanger

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