好調なQ3決算とは裏腹に下がり続けるCriteoの株価。注目ポイントはAppleのITP対策とLiveRampとのOff2On強化

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売上高は5億6,400万ドル(前年比33%増)、営業活動によるキャッシュフローは6,200万ドル(前年比41%増)と、Q3の決算は好調に見えるCriteo。向かうところ敵なしかと思いきや”死角”もあるようで、9月から株価がかなり落ちています。

Criteo
画像:Commerce Marketing Where Everyone Wins | Criteo

死角の1つはiOS11のリリースです。Criteoは、Appleが9月にモバイルデバイス向けに発表したIntelligent Tracking Prevention機能(ITP)によるTAC(トラフィック獲得コスト)を除いた実質売上高への影響は100万ドル未満であったとしています。ただし、Q4の実質売上高予測に対しても8-10%の影響(約2,000万ドル)が出ると見ており、Safariユーザー向けのソリューションに継続的に力を入れると伝えています。

そもそもITPは、Criteoのようなサードパーティベンダーのクッキー利用を制限することで、ユーザーのプライバシーを保護することを目的としています。その影響は一時的とも思えましたが、結局株価は回復していません。僅かながら決算にも悪影響が出ており、今後の懸念を払拭できていないのが実情です。

また、これからのCriteoによるオフラインからオンラインへのデータ統合も注目すべき点です。Criteoは昨年買収したHooklogic(eコマースサイトの商品一覧ページにネイティブ広告を配信するソリューション)から、自社の新しいOffline to Onlineのプラットフォームまで、コマースマーケティングにリソースを割くことを決めており、その流れから当ブログでも何度も取り上げてきたLiveRampとのパートナーシップを今月16日に発表しています。

CriteoがFacebookやAmazon、Googleなどの「壁に囲まれた庭(Walled Gardens)」と揶揄される巨大なプラットフォームに対抗すべく、8月に発表した小売・ブランド・パブリッシャーがユーザーの興味や購買記録といったデータをシェアする「コマースマーケティングエコシステム」に、LiveRampがブランド&アドテクベンダーおよびパブリッシャー向けに提供している「IdentityLink」が組み合わされることで、オフラインデータとオンラインデータのID統合が強化され、よりユーザビリティの高い広告配信が可能になりそうです。

参考:
Commerce Marketing Where Everyone Wins | Criteo

Criteo Reports Strong Results for the Third Quarter 2017 and Increases Adjusted Ebitda Margin Guidance For Fiscal Year 2017 | Criteo
LiveRamp and Criteo Partner to Enhance Global People-Based Marketing Campaigns for Omnichannel Engagement | Criteo
Criteo S.A. Is Feeling the Burn of Apple’s Innovation — The Motley Fool
Why Criteo S.A. Stock Fell 14.8% in September — The Motley Fool
Apple’s Safari Tracking Changes Costs Criteo $1M In Q3, And Could Cost A Minimum Of $20M In Q4 | AdExchanger
Criteo integrates LiveRamp’s IdentityLink into its Commerce Ecosystem
LiveRamp launches IdentityLink for Publishers

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