ニッチを攻めて順調に成長中。プログラマティックプラットフォームのChoozleがシリーズBで600万ドル調達を発表

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米デンバー拠点のプログラマティックプラットフォームChoozleが、シリーズBで600万ドルの調達を発表しました。2012年の創業後、2014年にピボットして以来、SaaSモデルのプラットフォームとして小さいながらも順調に成長している同社。とはいえ、広告費のレベニューシェアというビジネスモデルはスケーラビリティがあるものの、競争力を失うと売上が急減することは、前回ご紹介したルビコン・プロジェクトの例でも証明されています。アドテク企業の淘汰が進む中、SaaSの底堅いビジネスモデルはどこまで通用するのでしょう。

Choozle
画像:Digital Marketing & Advertising Platform | Choozle

730億ドルと言われるデジタル市場の中で、代理店や広告主がデジタル広告をセルフサービスで買い付けできるプラットフォームを提供しているChoozle。2016年Q4に黒字化し同年の売上は900万ドルと、順調な同社のCEOであるAndrew Fischer氏は、近年のアドテク企業の統合(買収)や、アーリーステージの企業に対する投資不足を逆にチャンスだと見ているようです。

現在のアドテク市場の中でChoozleが差別化できている要因は、大手のプレイヤー達がマネージドサービスの提供、またはセルフサービスモデルへの移行を模索していた中、始めからセルフサービス型で行くことを決めて開発を進めてきたことだったと語るFischer氏。もともとはメディアづくりを事業の柱としていた同社は、広告主がエンドツーエンドのプラットフォームを求めていることに気付き、2014年に方向転換。その後はOracle、Ensighten、The Trade Desk、AppNexus、OpenXといったエンタープライズツールとの統合やパートナー関係を構築してきました。

そんな同社のターゲットは長期契約というコミットをしたくない、または予算がそもそも5万ドルからといった中小企業の代理店や広告主です。予算が大企業ほど大きくないからこそ失敗が許されないという環境の中で、データドリブンのプログラマティックなキャンペーン管理および解析を自分達で行いたいというニッチなニーズにマッチしたサービスを提供し、順調に成長しています。

また、Choozleは優秀な人材を確保するために福利厚生にも力を入れています。Fischer氏が「みんなやりたいことはあるけど、モチベーションやリソースが整わなければやらないですよね(だからやりたいことが出来るようにサポートしています)」と語る通り、父母ともに育児休暇の取れる環境の整備や、毎週のチームランチ、さらには資格取得などの自己研鑽やリラックスのための経済的サポートなどを行っており、AdAgeの「働きがいのある会社ランキング」では見事1位に選ばれています。

現在約300社のクライアントと60人弱の従業員を有し、デンバー本社以外にサンフランシスコ、シアトル、さらにロンドンにもオフィスを設立した同社。次の1年で80名まで従業員を増やすという計画を掲げているところからはGoogleを倒すような雰囲気は感じられず、またGoogleがアナリティクスやDMP、アドサーバなどにSaaSモデルを投入してきた場合には厳しい戦いを余儀なくされることは間違いありません。それでも、巨大産業になったネット広告業界の中で、キラリと光るニッチプレイヤーとして存在しているChoozleの今後の立ち回りには注目です。

参考:
Digital Marketing & Advertising Platform | Choozle

Self-Serve Ad Platform Choozle Snags $6 Million In Series B To Grow Business Ops | AdExchanger
Best Places to Work 2017 | Agency News – AdAge

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