Myspace親会社Viantを買収。ファーストパーティデータでFacebookとGoogleに肩を並べたTime Inc.の可能性とは

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タイム誌でおなじみのTime Inc.が先週木曜日、Myspaceの親会社であるアドテクベンダーViantの買収を発表しました。「Facebook、Googleとの戦いの準備が整った」とMarketing Landは伝えていますが、この買収はTime Inc.にとって、どれほどのインパクトを持つのでしょうか。

Viant time banner
画像:Time Inc. to Acquire Viant

昨年「Viant Advertising Cloud」のローンチとともに、「Interactive Media Holdings」から「Viant」に社名を変更し、リブランディングを行ったViant。12億人にもおよぶ(クッキーではない)”登録ユーザー”を抱えるという1999年創業の同社は、Myspaceの他、Specific Media(アドネットワーク/エージェンシー)、Vindico(動画広告プラットフォーム)、Xumo(スマートTVシステム)を抱える業界の老舗企業です。

Time
画像:TimeInc.com Official Website|brands

一方のTime Inc.はタイム誌を始めSports Illustrated、Fortuneなど、90以上のブランドを持つ言わずと知れた老舗パブリッシャー。「今回の買収は私たちにとって現状を打破する大きな意味を持っています。現在マーケターは”データドリブンの能力”か”プレミアムコンテンツ”か、どちらかしかないメディアパートナーを選択する必要に迫られていますが、私たちはその両方を1つのプラットフォームで提供することができるようになります。」と語るのは、Time Inc.のCEOであるJoe Ripp氏。

2011年に確率的(probabilistic)ターゲティングから決定的(deterministic)ターゲティングへの移行を見据えて、10億アカウントを抱えるMyspaceを買収したViant。同社の持つクロスデバイスターゲティング技術、および(クレジットカード情報を利用した)リアル店舗での売上に対するオンライン広告のアトリビューション測定技術と、Time Inc.の持つ定期購読者(印刷版1.2億人/デジタル版1.5億人)の住所やメールアドレスといったデータおよび広告スペースとが組み合わさることで、Time Inc.による”ファーストパーティデータに基づく顧客データベース”および”プレミアムな広告在庫”の提供が始まろうとしています。

オフラインまで含めた「人ベース」のターゲティングノウハウと、12億人分の決定的データ(ID)を手に入れたTime Inc.。Facebook、Googleとの戦いの準備が整ったというのは、あながち間違いではないかもしれません。

参考:
Time Inc. to Acquire Viant

About Us – Viant
TimeInc.com Official Website|brands
Time Inc. Acquires Myspace-Owning Viant, Readies To Battle Facebook And Google
Time Inc. Acquires Viant, And It’s All About The Data | AdExchanger

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