加速するGoogleとの戦い!Facebookがいよいよ”最強”のDSP提供開始か?

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昨年のFacebookによるAtlasのリローンチ(=人ベースのマーケティングアプローチ)に対し、Googleは今年の6月に、DoubleClick Marketing Suiteにて「ログインユーザーのデータ」と「決定的データ(deterministic data)」のコンビネーションによるクロスデバイスの計測機能を、さらに先月末にはファーストパーティデータ利用によるターゲティング機能「Customer Match」を発表しました。それに続く形で先週水曜日、Facebookが「DSPへの参入準備を進めている」とAdExchangerが伝えています。

Atlas
画像:Why Atlas | Atlas Solutions

2016年上半期にリリース予定と噂されているFacebookのDSP。ここ数週間でFacebookのAtlasチームがOmnicom Group、Havas、Merkleなどの代理店パートナーに対し、開発中のDSP製品の売り込み(テスト予算20万ドル以上)を行っていたと、AdExchangerは伝えています。

DSPが発表されれば、Facebookのアドテクビジネスにとって、アドサーバーのAtlas、SSPのLiveRail、広告ネットワークのAudience Networkに続く「第四の柱」となります。クロスデバイスのオーディエンスデータや、モバイルアプリおよび動画の広告在庫などが強みになるであろうFacebookのDSPですが、サードパーティとのデータ連係など、不明瞭な点も少なくありません。

当ブログでもお伝えしたAtlasのリローンチ以降、表立った成果はあまり見られませんでしたが、先月末にAtlasのケーススタディが公開されました。

エスティローダーの化粧品ブランドMAC(および代理店であるNetBooster)がAtlasの人ベースのターゲティングを利用した結果、クッキー利用時によるオンラインコンバージョンと比べて、16%高いCVRになったと伝えています。

好調な結果であったにも関わらず、NetBoosterのYann Gabay氏は「Atlasの10-15%ほどの機能しか使っていません。ターゲティングオプションは使わず、全てのユーザーに同じバナーを配信していました。ロールス・ロイスで日用品の買い物にいくようなものですね。」と伝えていました。

その理由は、NetBoosterがDoubleClick Bid Managerを主要なDSPとして利用しているからです(Atlasで出稿するキャンペーンは全てDoubleClick Bid Managerでも出稿)。

クロスデバイスかつ人ベースのターゲティングに強みを持つFacebookですが、他と同じレベルのソリューションではなく、もう少し”進化”しなければ、Googleの他、MediaMathやTurnなど競合がひしめくDSP市場の中で優位に立つのは簡単ではないだろうと、AdExchangerは伝えています。

なお、現在Facebookは本件に関して正式なコメントを発表していません。

参考:
Why Atlas | Atlas Solutions

Case Study: Measuring On-Target Ad Delivery With Atlas | Atlas Solutions
Facebook Readies DSP Product For Early 2016 Launch | AdExchanger
Google Adds Cross-Device Metrics To DoubleClick, Partially Answers Facebook’s ‘People’ Power | AdExchanger
Google Allows Targeted Ads Based On First-Party Data | AdExchanger

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