月額課金モデルの強化を狙うHuluがFacebookとOracleを活用しプログラマティック広告取引開始を発表!

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HuluがFacebook(の買収したLiveRail)とOracle(の買収したBluekai)とのパートナーシップによって、プレミアム動画広告在庫(デスクトップ・モバイル・スマートTV)のプログラマティック取引を開始することを先週発表しました。多くのメディアはこの動きを、今夏から噂が広がっているHuluの「アドフリープラン」への布石と見ています。

Hulu

4月のデジタルコンテンツ・ニューフロントにて、Huluの広告販売SVPであるPeter Naylor氏は「Huluにとってプログラマティック取引の肝は”メディア・オートメーション”と”データ”の2つです」と語っていましたが、いよいよSSPであるLiveRailを通じて、Huluの持つデモグラフィック/視聴データ、広告主の持つファーストパーティデータ、さらにOracle(Bluekai)のサードパーティデータを組み合わせた広告出稿が可能になります。

HuluがFacebookやOracleといったアドテクの「エコシステムの出口の番人」と組み、プライベート・エクスチェンジを創り上げることに対し、業界関係者の中でも「プログラマティック取引によってHuluの広告価値が下がってしまうのではないか」という意見や、「誰にでもオープンではないことで、広告在庫の価格や広告主のコントロールは維持できるだろう」という声、さらに「将来的にLiveRailを使わなければHuluに出稿できなくなるといった戦略を、Facebookが取る危険性がある」といった、プログラマティック取引のフラグメンテーション化の懸念など、賛否両論があるようです。

さらに、この動きは、Huluが同じく今年の秋から始めると噂されている「アドフリープラン」への布石とも見られています。現在、Huluでは「広告が表示される無料プラン」と、「広告が表示されるものの、その数が少なくなる月額利用プラン(7.99ドル)」がありますが、このラインナップに「広告なしのアドフリープラン」が追加されるだろうと言われています(月額12-14ドル予想)。

Huluとしては、課金モデルを強化しつつ、広告に関しては他企業とのパートナー関係によって(多少利益率が悪くなっても)プログラマティック取引に移行することで、広告プラットフォームとしての価値をあげることを選んだのだと考えられます。

また、このニュースではHuluとFacebook/Oracleに焦点が当てられていますが、LiveRail/Bluekaiという被買収企業が、Facebook/Oracleという買収企業のサービスにうまくインテグレーションしている点にも注目です。

このようにアドテク買収先企業のノウハウや資産を生かせるようになってくれば、これから大手企業によるM&Aがさらに加速するかもしれません。

参考:
Hulu Offers Smarter Advertising with Programmatic Buying « Hulu Blog

Hulu to Test Programmatic with Facebook and Oracle | ClickZ
Hulu Teams With Facebook’s LiveRail and Oracle to Sell Ads This Fall | Adweek
Hulu Dives Into Programmatic Video Ads With Debut Of Private Exchange
Hulu Explores Adding Ad-Free Option to Its Service – WSJ

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