ニューフロント不参加のFacebookがブランド広告主向けの動画広告サービスAnthologyを発表

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1日の動画再生数が40億回を越えたFacebookが、今週月曜日からニューヨークで行われるデジタルコンテンツ・ニューフロント(動画広告枠販売イベント)の直前に、Anthology(アンソロジー)と呼ばれるブランド広告主向けの動画広告サービスを発表しました。

Facebook_Anthology

動画再生数40億回といえば、YouTubeが2012年の1月に記録した数字です。YouTubeと比べてFacebookは自動再生(3秒間)による動画視聴をカウントするため基準が”甘い”ですが、Facebookは今年の1月からわずか3ヶ月で動画視聴数を10億回のばしており、Facebookユーザーによる(広告を含めた)動画視聴が一般化してきていると言えるでしょう。

動画広告がますます注目を集める中で、今回Facebookが発表したAnthologyは、バイラル動画作成のノウハウを持つパブリッシャーとthe Creative Shop(Facebook社内のクリエイティブ戦略チーム)が、ブランド広告主と協力し、Facebook上に流れる動画広告を高品質でユーザーに関連性の高いものにするための広告サービスです。

動画制作は現在、AnthologyのFacebookマーケティングパートナーであるElectus Digital、Funny Or Die、Oh My Disney、The Onion、Tastemade、Vice Media、Vox Mediaの7社から選ぶことができます。また、情報筋によればAnthologyを利用したキャンペーンの最低価格は2百万ドル(制作費込み)と言われており、明らかに大手のブランド広告主を意識した製品となっています。

動画広告を考える上で忘れてはいけないのが、冒頭でも触れたデジタルコンテンツ・ニューフロント。元々は米国のテレビ広告業界で、新番組のリリースの発表および広告出稿を募る「アップフロント」に端を発しているイベントですが、最近の動画業界ではここに広告主/代理店向けの新製品発表を集中させている傾向があります。

昨年末から「2015年にFacebookがいよいよニューフロントに参加か」と、様々な情報筋にて噂されていましたが、Facebookはニューフロントには参加せず、その5日前にAnthologyを発表するという戦略を取りました。

ブランド広告主だけでは注目を集めシェアされる動画をつくることが難しく、Facebookとしてもプラットフォームで視聴される動画の質をなるべく良いものにしたい中で、一流のコンテンツクリエーターと広告主をマッチングすることを目的としたAnthology。Facebookという巨大プラットフォームだからこそ取れる戦略が、これから動画広告市場にどのような影響を与えるのかに注目が集まっています。

参考:
Anthology: Helping Brands Tell Stories through Video Ad Content | Facebook for Business

2015 Digital Content Newfronts
Facebook Video Soars Past 4 Billion Daily Views
Facebook Introduces “Anthology” To Cash In On Video
Facebook to Present at NewFronts in 2015 | Adweek

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