とまらないソーシャル!米国ディスプレイ広告市場の最新調査から見えるGoogleの焦りの原因とは

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現在デジタル広告市場の王者であることに疑いの余地がないGoogle。しかし、ディスプレイ広告市場において日々勢いを増していくFacebookやTwitter、かつてのオンライン広告の王者であるYahooの衰退を見ていると、Googleのポジションも不動のものとはいえず、焦りがないとは言えない状況です。そんな中、先週eMarketerより米国ディスプレイ広告市場に関する最新の調査結果が発表されました。

US Digital Display Market by 2017
画像:Facebook and Twitter Will Take 33% Share of US Digital Display Market by 2017 – eMarketer

2015年の米国ディスプレイ広告売上は270.5億ドルとなり、2017年にはその数字が373.6億ドルまで膨らむと予測されています。しかし、市場の成長とは裏腹に、Googleのシェアは13.0%から11.1%と減少。一方でFacebookのシェアは25.2%から26.9%、Twitterは5.0%から6.8%へ増加すると見られています。

US Digital Display Ad Spending by Device
画像:Facebook and Twitter Will Take 33% Share of US Digital Display Market by 2017 – eMarketer

2017年にはディスプレイ広告市場の33.7%のシェアを持つと見られるFacebookとTwitterですが、その要因は「モバイル広告の急成長」です。上図の通り、2015年には米国におけるモバイルのディスプレイ広告費(146.7億ドル)がデスクトップの広告費(123.8億ドル)を上回ると予測されています。また、デスクトップ広告費が減少を続けていく一方で、モバイル広告費はかなり速いスピードで成長すると見られています。

US Mobile Display Ad Revenue
画像:Facebook and Twitter Will Take 33% Share of US Digital Display Market by 2017 – eMarketer

モバイルのディスプレイ広告売上(企業別)を見てみると、2015年のFacebook/Google/Twitterの広告費はそれぞれ49.1億ドル/14.7億ドル/11.9億ドル、2017年には75.2億ドル/23.7億ドル/22.9億ドルとなり、Facebookは2014年の35.4億ドルから2倍以上に、またTwitterがGoogleとほぼ同じ規模になることが予測されています。

US Digital Ad Spending by Device
画像:Mobile Will Account for 72% of US Digital Ad Spend by 2019 – eMarketer

デジタル全体の広告費を見ても、モバイルが2015年でほぼデスクトップに追いつき、2017年には498.1億ドル、2019年には658.7億ドルに達し、デジタル広告費の実に72%がモバイル広告によって占められると見られています。

「米国でモバイル広告市場が急拡大している」というニュースは至るところで見られますが、その要因は上記の通りSNS広告です。Facebook広告は日本でも市場が急拡大していますが、そのほとんどがモバイルです。

先日GoogleのInMobi買収失敗を取り上げましたが、Googleの焦りは「モバイル広告市場がFacebookやTwitterなどのSNS勢に凌駕されつつあること」が原因だと考えられます。

 

参考:
Facebook and Twitter Will Take 33% Share of US Digital Display Market by 2017 – eMarketer

Mobile Will Account for 72% of US Digital Ad Spend by 2019 – eMarketer

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