女性向けSNSからの脱却へ。Pinterestの現状と2015年の動きに注目

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年明けから米国企業を対象に、ユーザーの興味関心・位置情報・検索内容を基に広告を表示する「プロモーテッド・ピン」を本格導入したPinterest(ピンタレスト)。同社COOのDan Faul氏は、これからさらに多くの広告機能を提供していくことを、AdExchangerの業界予測コンファレンス(Industry Preview conference)にて伝えています。

Pinterest

ピューリサーチセンターの最新の調査によれば

  • 米国女性インターネットユーザーの約42%
  • 米国男性インターネットユーザーの約13%

がPinterestを利用しています。また、デジタル・メディア分析のコムスコアは、昨年12月のPinterestの訪問者7250万人のうち、約71%が女性ユーザーであると推測しています。

印象だけでなく実数を見ても、まだまだ女性向けのSNSであるPinterest。広告プラットフォームとしては、ターゲティングの機能拡張とともに、男性ユーザー数を拡大することが期待されています。

ターゲティングに関しては、商品リコメンド機能を提供するKoseiを今月半ばに買収。Faul氏も、現状はまだPinterestのターゲティング精度が十分ではないことを認めた上で、同社が保有する価値あるデータセットを活用すべく、Koseiのチームがオーガニックのコンテンツリコメンデーションの改善に取りかかり、そこで強化されるインフラが広告ターゲティングの原動力になると伝えています。

また、男性向けに表示するコンテンツの質の改善を行いつつ、Nikeや大手車メーカー、スポーツ専門チャンネルESPN、スポーツ誌Sports Illustratedといった企業とのパートナー関係を活用して、女性向けSNSというイメージの払拭のために必要なコンテンツの充実も図っています。

今後、広告主の保有するCRMデータをターゲティングに活用し、デモグラ情報だけでなく「ユーザーの意図」を基に広告配信を行う仕組みの構築を画策しているPinterest。広告機能拡張の動きに対して、ターゲット、ウォルマート、クラフトといった大手ブランドは既にPinterestの広告ツールのベータテストを行っています。一方で、他の広告主はFacebookなど他のソーシャルメディアのようにオーガニック検索リーチが減少することを懸念しており、Pinterestへの投資にはあまり乗り気ではない部分もあります。

そんな広告主達の懸念も踏まえて、Faul氏がAdExchangerにPinterestの今年の見通しに関して語りました。

現在ターゲットとしている業界とこれから広告主を見つけたい業界は?

消費財、小売業界をターゲットとし、成功してきています。また、旅行業界にもある程度力を入れてきました。これからさらに他の業界にも展開していきたいと考えていますが、まずは金融サービスです。実際、バンク・オブ・アメリカと協力してキャンペーンを行いましたが、プロモーテッド・ピンのベータテスト中でもっともよいエンゲージ率を見せたキャンペーンの一つとなりました。

オーガニックリーチが減ることや、広告導入によってPinterestのコンテンツ表示ルールが変わってしまうことを懸念する広告主に向けて一言?

他のプラットフォームと同じくPinterestがどの様に進化するかはわかりませんが、パートナーには透明性を保ち、安定性を提供することが大切であると信じています。よいコンテンツを見つかりやすいようにすること、そしてその多くがビジネスから来るものにしたいと考えています。

プロモーテッド・ピン開発のゴールは何でしたか?

ユーザーにとって関連性が高く、興味を喚起し、品を保ち、一般のコンテンツと同等またはそれ以上に良いものを表示させること。2つ目に、ビジネス指標に影響を与えられることを示すこと。3つ目が、私たちが開発している広告商品がパートナーの抱える課題を解決することを理解すること、でした。

スモールビジネス向けの広告はどうですか?

どんなサイズのどんな業種のビジネスであっても、オーガニックリーチと広告を利用してユーザーとエンゲージ出来るようにしたいと考えています。まだベータ版ですが、セルフサービス型の広告製品もあります。

新しいプラットフォームを試す時間のないメディアプランナーに対して、どのようにPinterestをアピールしていきますか?

素晴らしいROIが達成出来るプラットフォームであることを示していく必要があるでしょう。また、広告コンテンツ制作を出来る限り簡単にすることも必要だと考えています。Pinterestのユニークな点は、コンテンツがいつまでも”新鮮”であることです。他のソーシャルプラットフォームのように、”短命な”コンテンツを配信し続ける必要はありません。実際にいくつかの人気コンテンツは1年以上前のものです。リーチとエンゲージメントの期間が長いことは、とても価値のあることではないでしょうか。

他のSNSと比べてみても、明らかに女性比率の高いPinterest(ちなみに日本の男女ユーザー比率は50:50)。しかし、ここ3年のユーザー推移を見てみると、LinkedIn、Instagram、Twitterとともに順調に利用者を伸ばしており、女性に偏ってはいるものの、使いやすい広告ツールとともに、パフォーマンスが高いことをデータで示すことが出来れば、すでに魅力的なオーディエンスを抱えた広告プラットフォームだと言えそうです。

MK CS221 PINTRE 9U 20150121185707
Pinterest’s Problem: Getting Men to Commit – WSJ

PI 2015 01 09 social media 01
Social Media Site Usage 2014 | Pew Research Center’s Internet & American Life Project

 

参考:
Pinterest’s Problem: Getting Men to Commit – WSJ

Industry Preview 2015: Pinterest’s Vision Board: Targeting, Data And More Men – AdExchanger
Social Media Site Usage 2014 | Pew Research Center’s Internet & American Life Project
Reach men, the fastest-growing demographic on Pinterest | Pinterest for Business

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